今年も昨年のこの時期にやったように、春の星座にある「春の銀河」を電視観望で一気見しました。
春の星座と言ってもこの時期はまだ夜中に南中するので、日没後見えるのは冬の星座です。
電視観望なのでタブレット画面を部屋で見ながらリモート操作、という横着ぶりです。;)
使用機材
天体望遠鏡;高橋MT160+レデューサー(776mm)、サイトロン「コメットバンドパスフィルタ」
撮影カメラ:ASI224MC
赤道儀:ケンコー(skywatcher)AZEQ6、150mmガイド鏡によるオートガイド
コントローラ:ASIAIRproによるLIVE撮影
撮影設定:60秒露出、30分間自動スタック撮影約29枚、ゲイン100
M1「カニ星雲」:惑星状星雲
IC434「馬頭星雲」:暗黒星雲
M81:渦巻銀河
M82「葉巻銀河」:不規則銀河、スターバースト銀河
M108:渦巻銀河
M97「フクロウ星雲」:惑星状星雲
M51「子持ち銀河」:渦巻銀河
M101「回転花火銀河」:渦巻銀河
M3:球状星団
M63「ひまわり銀河」:渦巻銀河
M66「しし座の三つ子銀河」:棒渦巻銀河
M65「しし座の三つ子銀河」:渦巻銀河
NGC3628「しし座の三つ子銀河」:非棒状渦巻銀河
全部同じ露光なので淡い青雲はより強烈な画像処理で炙り出すためにザラザラになってしまいました。色もバラバラでお恥ずかしい限り。(ちょっとだけ直しておきました)あくまで電視観望の記録と見てください;)。それでも今回はカニ星雲のフィラメント構造がよく写りました。
また忘備録として、ピント合わせが甘いとLIVEスタックしてくれないようです。実は前日の撮影はそれでお釈迦になりました。
ついでに忘備録として機器設置状況。
ASI224MCはM42x0.75(T2ネジ)でタカハシバリチューブ大に接続、M42x0.75オス-M54x0.75オスアダプタはこんなのです。
これをレデューサーに取り付け。このタカハシ鏡筒はドローチューブのストロークが小さいので手持ちの部材の組み合わせに苦労しました。
LIVE画面。今回はダーク画像を横着してほぼ同じゲインで撮影した昨年のものを使ったためか右上のアンプノイズが補正できませんでした。
それにしてもこのアプリのトーンオート補正は優秀で、画面を見ているだけで楽しい。
最近は、電視観望天体望遠鏡としてユニステラ社とニコンの協業で「eVscope 2」が販売されていますが、価格が53万円、値上げして65万円ということなので高価ですね。全自動でワンパッケージで扱いやすいことをどう評価するかですね。ただ筆者の今回の組み合わせでも、約40万円なので結構かかっているな。;)こちらは電視観望ではない天体撮影にも使えるというメリットですが使わなければ意味がないか。。