この時期は、特に熱帯夜で暑い無風の夜は、気流が安定していて木星のような分解能勝負の天体を見るのに都合がよいのです。だから本当は沖縄やハワイあたりがよいようですが。
で、今回はデジカメで挑戦しました。これなら良いかも。とりあえず、ご覧下さい。
ちょうど大赤斑に衛生の影が落ち、縞の微細構造が見えて揺らぎのない安定した大気で、望遠鏡の性能が上がったみたいでした。
で、990で木星を撮ってみました。
このためにビクセンの2.5ミリ高級アイピースを買っていたのだがこれが思いの外高性能。こんな短焦点でもロングアイポイントで見やすい。
990をマニュアルにセットし、絞り開放、シャッター速度1-2秒で撮ってみました。デジカメはその場で出来を確認できるので露出の失敗も恐れることなく、試行錯誤できるが、銀塩のときの勘で撮ると大体的中。
ホワイトバランスはオートだったが、結構色がころころ変わって困る。オートフォーカスは迷いながらもほぼ的中。すごい。ただ撮影時には液晶モニタが暗くて、広角にしないとよく見えない。
また反射望遠鏡のためか、画面中央に斜鏡の影らしきものが写る。アイピースが高倍率すぎるのか?困ったが、端の方のフォーカスフレームで撮影できた。990で良かった。
撮影結果は想像通り、いやそれ以上に良く写る印象。ノイズも目立たず、色もなかなか。冷却CCDは、惑星写真では不要という印象。
ということで自分の使用目的は達成できそうです。久々に土日休んでも徹夜じゃあ、疲れがとれないよ。
2.5mm接眼レンズ(ビクセンLV2.5)
上のみエクステンダー(MTコレクターレンズ)使用
NikonE990(クールピクス990)
シャッター速度 2秒、絞り2.7 ズーム位置10.7mm+コレクタレンズ
シャッター速度 1秒、絞り2.8 ズーム位置11mm
2000年8月27日、28日追記