naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

デジカメ比較実験!-2(2000)

2.ノイズ比較

次に”反300万画素キャンペーン”で大いにやり玉に挙がったノイズです。ここに挙げた画像は上の画像の中央下方部分を等倍で切り取ったものです。画素数によって見た目の大きさが違いますが、どれも等倍です。

950-1

Nikonクールピクス950

990-1-1

Nikonクールピクス990

D1-1

NikonD1

先述のように撮影条件が違いますので、注意が必要です。950が暗いのは露出補正のためです。990があまいのはエッジ強調のためです。これは次項にてふれます。またどれもJPEG圧縮を大きくかけていまして、ブロックノイズが見えますがここはねぐって見てください。

注目はD1のシャドー部の階調の豊富さです。プロ用の名に恥じない描写です。990はノイズだらけと酷評された300万画素1/1.8型CCDですが、950と比べても遜色が無いどころか上回っています。950は露出アンダーがノイズになって出たようです。まだ明るい空と同時に写したシャドー部なのでS/Nがかなり厳しいのですが、全く気になりません。これは優秀と言って良いでしょう。
じつはデジカメ評論家がノイズと言っているのは、中間階調のグラディエーションのようです。こちらの方は実際の所は試していませんが、少なくともノイズとは違うことを言っておきたいです。なお、長時間露光(8秒以上)では、ダークノイズが多く出てしまいます。これはS/Nとは無関係に長時間露光で出てしまう熱的ノイズでして、冷却CCDでは押さえられますが通常は避けられません。
最近はキヤノンD30キャンペーン(笑)が雑誌で盛んでして、これについている「ノイズキャンセラー」はこのダークノイズをソフト減算処理で除去するもので、これをもってD1よりノイズが少ないと称しています。これも実は長時間露光の場合だけでして、通常ノイズはCMOSキヤノンの方が多い(ノイズキャンセラーオフでは明らかにノイズが多い)のですが、ある一面だけ捉えた評価です。これなんかも僕は気に入らないことです。なんていい加減なんでしょう。

(続く)