naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

阪神か新庄か(2000)

阪神か新庄か

別に一選手の動向で何が変わるわけでもないが、やはりプロフェッショナルを自認するならそれなりの実力と華を持っている選手が何人いるかでその球団の魅力が決まるわけで、その意味では今回の新庄選手の大リーグ、メッツ入りは複雑な心境だ。

新庄はなんだかんだ言われながらも今シーズンはよく働いたと思うし、オールスターのような場での活躍や、ゴールデングラブ賞は華を感じる選手であった。伝え聞くところ、今回の年棒は大リーグ最低保障限度額のようだし、成績次第では解雇も自由というような不利な契約条件らしい。あの!阪神の5年12億や横浜、ヤクルトの条件を蹴ってそれを選択したのだから、新庄のあの外見からは想像できないくらい純真な思いからの決断だと思う。ここは素直に頑張ってくれ、と言いたい。

でもそう言いながら愚痴ると、日米野球で見せた全力プレーはすべてメッツに見せるためだったんだな。打率4割だって。シーズン中もそうはできんかったものかね。
しかし新庄にとって阪神という環境は劣悪だったと言うことなのだろうか。気になる台詞に「僕が4番を打つのではなく、7番くらいで打たせるような球団でなくてはだめだ」みたいな発言があった。やはり今シーズンは新庄の4番に頼るしかない打線だったからな。拒人の4番のプレッシャーは相当なものとよく言われるが、阪神の4番も相当に違いない。特に阪神の場合、周りが打たないから負け試合の時の4番の責任は巨人以上に風当たりが強い。何たって4番が打たなくてもその前後2,3人は他球団の4番打者を揃えることが出来る拒人軍とは偉い違いだ。人によったら阪神のような球団であればすぐに4番になれて大将になれるから、嬉しいということもあるだろう。清原みたいなのはFAのときに横縞にしなくたって阪神に来れば良かったのにね。

しかし問題は来季の打順だ。まだ名前の覚えとらん外人頼みになるだろうが、中日に喜んで戻った大豊もいないから、本当に誰もおらんぞ。野村監督は「これが阪神の打順か?というくらいがらっと変わった打順を組む」ようなことを先日言っていたが、逆に言うとそう言うことしかできんということだ。
打線だけじゃない。先発ピッチャーだって湯舟無き今、何人いるというのか。中継ぎ、抑えも補強は出来ないし、完全復活ならなかった田村、与田ももういない。昨年オフは「あの選手とあの選手が復調すればこんなに勝てるぞ」なんて皮算用だけでも出来たが今年はそれすら出来ないぞ。

こうなると野村監督の采配に期待するしかないが、これでは拒人と逆の意味で、阪神なのか別の球団なのかわからなくなっちまうな。今まで名の知れなかった選手が出てきて急に勝ち始めたら楽しいし、それが本当のプロってもんだが・・・。

阪神って僕の 知っている会社 の状況と未来を予見しているみたいだな。;)
それでも阪神タイガースを来年だけはまだ応援しようと思っているのであります。

2000年12月13日