naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

刑事コロンボ

刑事コロンボのDVDセットを買って、おいおい見ています。新聞に広告が出ている「日本通販」から買いましたが、新聞広告を見てこういうものを買うのは初めてです。以前ヨドバシカメラで「検索」したら、こういうのが限定生産で出ていた、と知って、店を探しても無かったので残念に思っていた矢先に見つけたのです。最終生産だそうで。

刑事コロンボと聞いてピンと来るのは40代でしょうか。1968-78年制作の45本で、日本では1974年頃、NHKで放送されたのが最初でした。「ちょっといいですか」という台詞が結構流行りました。三谷幸喜脚本の「古畑任三郎」は、刑事コロンボのいわば日本版です。三谷は1961年生まれですから、筆者とほぼ同じ中学生の頃、刑事コロンボを見て、ファンになったのでしょう。

ドラマは最初に犯罪が出て、コロンボがそれをどうやって推理し解決するかという倒叙(とうじょ)物の構成です。もっとも特徴的なのは、犯人が特権階級や富豪で、
逆にコロンボはよれよれのコート、背広で、車もおんぼろ、うだつの上がらない体裁、最初は犯人もコロンボを見下すような態度を取っており、それをコロンボが見た目によらない洞察力で追いつめて行って最後に一気に形勢逆転という爽快さでしょう。

監督は各話違うのですが、若き日のスピルバーグが監督をしている回もあり、犯人役も映画俳優などで、スタートレックのカーク船長(ウィリアム・シャトナー)やミスタースポック(レナード・ニモイ)など筆者でも知っている著名人が出てきます。

主演のピーター・フォークは1927年生まれ、コロンボ役は40代の頃ということになります。「うちのかみさんがね」「あ、忘れてた。もうひとつだけ」というのは、当然吹き替えで小池朝雄石田太郎の声ですが、とぼけたかんじが風貌にぴったりですね。ホームズやポアロ明智小五郎など推理小説に一時はまりましたが、コロンボはそれともひと味違った推理ドラマであったことで、大変印象に残る作品でした。