早くも今年も4月に入り、桜が満開を過ぎ散り始めました。
しかし天気が雨が多くて曇りがちの日が続き、星を見るには欲求不満の週末ばかりです。
今週は、雲が多いものの夜半には晴れる見込みであったので、久々に望遠鏡を出して、衝を過ぎた木星を狙ってみました。
常時薄曇りのような状態で、透明度が悪いのですが、今シーズン初めての木星です。
この透明度とシーイングでは期待できないのですが、ともかく写してみました。
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコン1V1+30-100mm(30mm)画像サイズS、カメラブラケットDSB-N1
画像処理:コンポジット(100枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker
シーイング 4/10、透明度2/5
22時15分(JST)
露出: 1/60秒、ISO1600
22時16分(JST)
露出: 1/30秒、ISO1600
拡大率を上げてみました。
22時32分(JST)
露出: 1/40秒、ISO1600
22時34分(JST)
露出: 1/25秒、ISO1600
この後、木星は西に傾き、シーイングが悪くなったので写真はダメでした。
ところで、実は前日の夜も木星を撮ろうとしたのですが、こんな風に二重像になってしまいました。
シーイングが悪かったためかとも思ったのですが、奇妙な現象で悩みました。結局これは光軸の狂いでした。
シュミットカセグレンの光軸合わせは非常にシビアです。昨年秋に光軸合わせを行っていたのですが、置いている間なのか、持ち上げた時なのか、若干光軸が狂っていました。副鏡のねじの回転で45度くらいの量です。今回のように雲間に急いで撮影しようとすると落ち着いて光軸確認をすることもできず、せっかく撮った写真も無駄になってしまいます。