暑さが続く中、オリンピックが行われているのが、コロナ禍ではなくても、物凄いことだと思います。
昨日が海風を受けて望遠鏡がぶれまくっていましたが、今日は完全に凪で静かな蒸し暑い夜でした。こういう日は惑星撮影に好適です。上空まで無風状態で、天体望遠鏡のアイピースで眼視した木星は静止画のようでした。
おかげで今シーズン最高のディテールが写りました。ちょっと汚くなってしまったのはいつもギリギリまで解像度を上げているので、同じ画像処理をするとどぎつすぎるようです。(R+G+B)と(L+R+G+B)両方作ってみましたが差はありそうです。
2021年8月4-5日 横浜市戸塚区
シーイング9/10、透明度4/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34
キャプチャーソフト:FireCapture v2.6(Win)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、Lynkeos(Mac)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(最大エントロピー法、シャープ、RGB合成)、フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
(RGB各)露出10msec、ゲイン380、60秒約4000枚>80%約3200枚、x2セットディローテーション
(L)露出10msec、ゲイン360、5000枚>80%約4000枚、x2セットディローテーション
24時29.1分(JST)
(R+G+B)
(L+R+G+B)
25時49.2分(JST)
(R+G+B)
(L+R+G+B)
26時16.4分(JST)
(R+G+B)
(L+R+G+B)
好シーイングなので土星も撮ってみました。どうも筆者の画像処理ではキツすぎるのか、リングの中の詳細は写っていません。しかし本体の縞はよく写っています。また本体の形状がリングとの境目で変形しているのはいかんです。
なお土星は衝(地球から見て太陽の反対側)を過ぎたため、輪が明るく見えます。
(LRGB各)露出15msec、ゲイン400、4000枚>80%約3200枚、x2セットディローテーション
24時50.1分(JST)
(L+R+G+B)
少し穏やかに処理し直しました。本体形状がまともになりました。この方が好みです。