naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

名簿

高校のOB名簿が送られてきた。
今年始めに、調査票と購入申込書が送られてきたもので、怪しいものではなかったが、予想以上に分厚くなった名簿を見て少し驚いた。前回の名簿が5年前だったから、2000人弱の人数が増えているから当たり前なのだが。
自分は高校の11期なので新設校に入学したようなもので、卒業時には卒業生名簿が全員に手渡された。まだ薄いものだった。今回の名簿には36期生が載っているからこの高校も四半世紀の歴史を重ねたわけだ。

この名簿には所属会社名や電子メールアドレスも載っている。
極端に言えば個人情報の束だから、それが売買されるなんて事もあるわけだ。それがいやで載せないことも出来るわけだが、みんながそう思ったら名簿が何の役にも立たなくなってしまう。

以前クラス会の幹事をやって、新しい名簿には電話番号の載っていない人の調査で古い名簿から追跡したが、この時、相手の人に怪しまれたのにはまいった。そういえば実家をでて10年たったが、いまだに自分宛にダイレクトメールや電話勧誘が来るそうだ。

ところで、筆者は出身学校がどこであるか、あまり気にしないたちだ。
以前も書いたが、高校や大学の受験はそれなりに大変だったから、自分が学校を卑下することも無いし、逆に自分が学校の看板を背負っているわけではないから、自慢に思うこともない。しかし、世の中、筆者のような人ばかりではないし、相当気にする人もいるようだ。一方、級友とか旧友は大事に思う。学校の印象なんてそこにいた人それぞれで違ってしまう。

が、会社は違う。本来なら学校と同じはず「法人」なのだが、その存在は一個のものとしか評価されない。社会的には中にいる人がいい人か悪い人かなんて多くの場合関係ない。だから入社する先を選ぶのは、単に収入を得るだけではなく、もっと重要な意味がある。これは日本的感覚かもしれない。それだけ日本人は「個」では見ないことの裏返しだ。そこが変化のないまま、会社経営がどんどん外国流になってゆく。「業績重視」「個別評価」とか「ユニット評価」とか、その評価する人間が一番学閥とか学歴とかにこだわっている人たちだから、うまく行くはずが無い。

そういえば今回の名簿の自分の欄は前の会社名が載っていた。出向先が変わっただけだがユーザー層がまるで違う会社に今月から移った。20年目にして、新人の気分だ。ま、ぼちぼちやってくしかないが。