naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

はるかな尾瀬-1

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早めの夏休みをとって、尾瀬へ行くことにしました。
今回は、子供も小学生になったということもあって、家族を連れて行くことにしました。
ということもあって、行程は山歩きではなくハイキング気分で行けるよう、考慮した結果、檜枝岐村営公共の山の宿「御池ロッジ」に宿泊することにしました。この宿は以前御池から燧ヶ岳に登ったときに、改装してきれいな宿を見て、目を付けていたものです。ここからなら、バスに乗って沼山峠まで行けますから、尾瀬沼まで30分程度歩けば到着します。

しかし、問題は、檜枝岐の先まで交通機関が無いことです。東武鉄道会津高原駅まで行って、バスに乗るのも良いのですが、便利さからいってやはり今回は自家用車で行くことに。ですが、かなりの長距離ドライブで、車に弱い長女の調子に気を使いながら行かなくてはなりません。
が、取り越し苦労にすみました。この日の為に買った「特捜戦隊デカレンジャー」のCDをガンガンかけながら、早朝出発し、東京を無事通過すると、あとは良い景色を見ながら快調に進行。昼過ぎ、予定より早く檜枝岐に到着しました。

檜枝岐では、名物の「裁ちそば」をいただくことに。相変わらずそばはうまい。つゆのだしが薄いのが難ですが。ここから御池までは目と鼻の先なので、どこかで時間調整と思ったところ、以前来たときには無かったような公園がありました。
「ミニ尾瀬公園」は、檜枝岐の外れにある自然公園です。中には山岳写真家白旗史朗氏の写真美術館があってそれなりに楽しめるものでしたが、この公園のメインは、その名の通り、ミニ尾瀬です。つまり、人工の尾瀬を模した自然公園な訳です。

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川筋に平行に、人工の渓流を作り、そこに尾瀬に咲く花を移植したものです。
どうしても人工物の雰囲気は消えず、そもそも何故、「本物の」尾瀬の入り口にこんなものを作ったのか、疑問に感じていました。
お台場に自由の女神があったり、千葉にディズニーランドがあったり(これは本物?)、過去には横浜にディズニーランドを模した「ドリームランド」があったり、それでも日本人はありがたがって行くんだよなあ、と少しシニカルな気分になっていたのですが、妻が「ああここは車椅子の人も来れるのよねえ」と、実際に車椅子に乗った人と介護の人が、そろって散策しているのを見て言ったときに、筆者は恥じ入りました。自分だって尾瀬に行きたがっていた母親を連れてきてやることができなかったのですが、こんなところがあったら(実際には無理だったにしても)連れて来れたかもしれません。逆に小さな子供連れでも来られるのですから。

改めて「本物」を見られる幸福を感じながら、明日の尾瀬入りを楽しみに、御池ロッジに泊まりました。