naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

火星接近だけど

火星が接近中です。今月下旬頃が一番近づきますが、すでに夜20時ごろに東の空に赤く輝いているのが目立つようになっています。
前回書いたように今回の接近は最近の2003,2005年のように夏ではなく、冬の時期の接近で、地球と火星の公転軌道が楕円形である関係で、以前ほどの大きさには見えません。
火星の大きさが15秒程度なので、最近使っているニコンP4の動画撮影時のデジタルズームが2倍とものたりず、小さくなってしまうので、ニコンP5100の静止画連写撮影でデジタルズーム4倍を使ってみました。
大きさは程々で、撮影もVGAサイズなら100コマ/分稼げるので順調に進み、画像処理をかけてみました。


M200712142157r

撮影日: 2007年12月14日
撮影時刻: 21時42分
露出時間: 1/30秒(約150コマ)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP5100、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約150枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 2/10、透明度 5/5

火星の模様の見えにくい時間だったので仕方がないこともあるのですが、先週に比べても北極冠の写りや模様の写りが悪いです。大きなイメージサイズのメリットが出ていません。何より気になるのが輪郭が白くなっていて、いびつになっているところです。
そこで一枚の元画像をコントラスト強調してみました。

20071214215711

デジカメの画像処理はかなり進歩して、きれいな画像が出てくるようになりましたが、一方で極小画素のノイズを強引に除去するような処理をしていると聞きます。
昔の990のときにもそれを危惧して、輪郭強調、コントラスト、色調補正すべてを最弱にセッティングしていたので、今回も同じようにしたのですが、どうもそれでもかなりの処理がされているようです。輪郭ができています。これが悪影響を及ぼしているのでしょうか。

いずれにせよかなりシーイングの悪い状況で、写りが悪いのは当然で、いずれ好条件の時にテストしてみなくてはと思います。

ところでホームズ彗星は、ファインダーでも見えなくなってしまいましたが、この街灯りの中で、意外に写真写りは良いです。まだ楽しめそうです。

071214224749
ホームズ彗星
2007年12月14日22時47分
ニコンD200、AFニッコール80-200F2.8 (200mm)、露出30秒、絞り4、ISO400、5枚コンポジット