火星が接近しているというのになかなか好シーイングに巡り合えません。この日もネットの予想では風が弱まるはずだったのに、地上も強い風で望遠鏡も揺れました。
木星は夕方の不安定な気流を考えれば、天頂近いためにまあまあのシーイングでした。
しかし、東の空に昇ったばかりの火星は、ひどい気流の中で、まるでしなびた梅干しが川底にあるようでした。普通なら撮影しないのですがそれでも面白い模様が見えていたので無理して撮りました。
赤い月が近くに見えていました。
夜中になって、予報では雲が出るはずでしたが、強い風に雲も流れて快晴でした。逆に気流は悪いままでシーイングは向上しませんが、夕方のひどい状態よりはましでした。模様が多少ましに写りましたが、これではかつての接近時に比べると全然ダメです。ネットを見ると素晴らしい写真もあって、何か「秘法」でもあるのでしょうか。
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、ビクセンアトラクス
カメラ:ZWOASI224MC、(ニコン アイピースNAV-17.5SW+ニコンNSA-L1)=F30
画像処理:Lynkeos(Mac)コンポジット、各種強調、復元、ステライメージ、フォトショップ
2016年5月23日
シーイング 4/10、透明度3/5
露出10msec.ゲイン450、3000枚>2500枚コンポジット
19時29分52秒(JST)
19時42分32秒(JST)
火星
2016年5月23日
シーイング 1/10、透明度2/5
露出10msec.ゲイン450、2000枚>1500枚コンポジット
19時29分52秒(JST)
シーイング 3/10、透明度3/5
露出8msec.ゲイン350、2000枚>1500枚コンポジット
24時16分52秒(JST)