今年の大型連休(NHK的)は、前半と後半に分かれ、中途半端な連休になってしまいました。
その前半の休みが終わりますが、急速に天気が回復し、「冬型」になって北海道では積雪、関東地方は強風でした。しかし次第に移動性高気圧に覆われ、今日は夏日で暑い日でした。
さて、こういう日は地上の強風が収まっても、上空の風は強いままなのでシーイングが悪いものですが、まさしくそんな感じでした。
筆者のように一枚一枚静止画で撮っていると、歪んだ写真ばかりで、合成する枚数を確保するのにどのコマも落とせないわけで、救済のしようがありません。
火星は今月に接近です。久々に視直径が大きくなってきました。
撮影日時:2016年4月30日
シーイング 2/10、透明度4/5
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコン1V1+30-100mm(30mm)画像サイズS、カメラブラケットDSB-N1
画像処理:コンポジット(100枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker
19時18分(JST)
露出: 1/50秒、ISO1600
21時04分(JST)
露出: 1/50秒、ISO1600
26時54分(JST)
露出: 1/100秒、ISO1600
26時58分(JST)
露出: 1/5秒、ISO1600
デジカメでも動画撮影ができます。しかし、貧弱なデジカメの処理では短時間に高圧縮をかけないと間に合わないので、保存された動画は、アニメーションのように前後のコマで変化した部分のみ残し、それ以外はそのままです。さらにノイズ処理、輪郭強調処理も強烈です。
このようなことから、デジカメやビデオカメラは昔のようなVGAでモーションJPEGという一枚一枚が静止画の時代ではなく、ハイビジョン以降、動画からコンポジット画像を得ることができなくなっています。
筆者も早くからそれに気付き、最近もHDMI端子を通じて生画像を得て、それを外部ビデオキャプチャしてできるだけ程圧縮の動画にしてみたのですが、どうしてもまともな画像が得られていません。
D810AのHDMI出力を「ブラックマジックビデオアシスト」でProResで録画したもの。
キヤノンビデオカメラiVIS HFM52のHDMI出力を「ブラックマジックビデオアシスト」でProResで録画したもの。
ニコン1V1のHDMI出力を「ブラックマジックビデオアシスト」でProResで録画したもの。
ニコン1のが最もマシですが、それでもビデオノイズのような縦縞が載っていてそれを消すのにぼかしをかけています。他も輪郭がおかしくなっています。センサーから出てくる画像はかなり良さそうなので、録画さえ非圧縮でできればなんとかなりそうなのですが、そのためには放送機材や高速パソコンを使うことになります。
それなら他の方がやっているように工業用カメラをパソコンに取り込む方が良いということになってしまいます。
ということで筆者なりの「惑星デジスコ敗北」宣言です。