先月、還暦記念でレンズを買いました。理由は後付けですが。。
今回もニッコールレンズのテストを星を使ってしてみました。
併せてニコンZ6のノイズテストもしてみました。
レンズはNIKKOR Z 70-200mm/2.8 です。
テスト風景。ポータブル赤道儀に載せています。
今、木星と土星が接近しています。これから月末にかけてさらに大接近しますのでその追跡写真の一枚目です。
これは70mmF2.8開放です。
周辺減光と街明かりの被りが激しいので、フラット補正をしてあります。
周辺減光はかなり大きいですね。
中央部の等倍切り抜きです。
右上の等倍切り抜きです。
200mmF2.8開放です。これもフラット補正しています。
周辺減光はかなり大きいです。
中央部等倍切り抜きです。
右上の等倍切り抜きです。
周辺の星の写りが見やすい様、天頂付近を適当に向けて撮影。
70mmF2.8開放です。
中央部等倍切り抜きです。
右上の等倍切り抜きです。
200mmF2.8開放です。
中央部等倍切り抜きです。
右上の等倍切り抜きです。
一言、周辺まで素晴らしい性能です。
周辺減光は天体撮影の場合、フラット補正しますのでそれほど重要ではありません。(周辺減光が大きいというのは天体写真だからで、一般写真には十分です。続きを見てください)
星像を崩す像面湾曲、コマ収差、非点収差がほとんどありません。
高価でしたが購入した甲斐がありました。まだ本格的に撮影していませんが。。
このレンズはZマウントなのでZ6専用で使うことになります。ピント合わせはモニターで行いますがやりやすく問題ありませんでした。
ミラーレスカメラではAFレンズのMFは全てモーター駆動(バイワイヤー)になってしまい気になっていました。
強いていうとややタイムラグというのかオーバーシュートなのかわかりませんが手を止めても僅かに動く様なので、モニターでじっくりピント確認した方が良さそうです。
最近、200mm、300mm程度の焦点距離の写真用天体望遠鏡が流行りなのでこのレンズの星像には期待しています。
さて、このブログでは新しいボディが入るとノイズテストしています。
今回も遅くなりましたがNikonZ6をテストしました。
まず、ダークノイズです。キャップをした状態で120秒露光、RAW現像してみました。
かなり輝度を上げてみましたが、ノイズはよく抑えられています。
従来からマゼンダ色のノイズは熱ノイズとして出てくるのですがほとんど見えません。大きな黒いエリアが二箇所あるのは不明ですが影響は少なさそうです。
次にダイナミックレンジのテストです。
筆者はNikonD200の頃からずっと気にしていた性能で、最近は一般のテストでも行われています。
影の部分をレタッチで持ち上げた時にどれほどのノイズが浮かび上がるかです。
いつもどおり、電車の車体下に注目します。
ちなみに筆者の好きな阪神電車5001形も廃車が進んでいます。昭和34年から続いたこの青胴車塗装もなくなります。
結果はご覧の通り、広いダイナミックレンジです。これならレタッチ耐性も相当高いと期待できます。
コロナ禍だからだけでなくカメラ業界は危機です。ニコンはその中でも苦しい様です。しかしニコンのカメラ、レンズの性能は高いものがあります。
キヤノン、ソニーが、8K動画や動物瞳AFをしきりと宣伝していますが、写真撮影の性能の主体はそこではありません。スマホに押されてカメラ市場が縮小していく中、写真撮影を趣味とする人間にとって良い製品が残っていく様に期待したいですね。
周辺減光について
画像処理をかけていない状況は以下の通り。
RAW現像はコントラストが大きくなる「風景」で処理。
これに星野写真並みの調整をかけたものがこちら。
先の写真にはこの写真からフラット画像(白画面をレンズ前に押し付けて撮影した)を除算したものです。