梅雨が明けました。
今年の梅雨も異常な大雨で被害の出たところもありました。また上空の寒気が抜けず天候が不安定になってゲリラ豪雨が多発しました。
まだ不安定ということなので安定した夏空は期待できないと思いましたが、梅雨明け以降暑い日が続きます。久しぶりに天地望遠鏡を出しました。
シーイングが期待以上に良好で、モニター画像がほとんど揺らがないので横浜の観測史上最高かと思いましたが、出来上がった画像はそれほどでもなく残念でした。
湿度が高く夜露が激しいため補正板を何度もドライヤーで乾かさなくてはなりませんでした。
ショックだったのは土星の撮影をモノクロカメラでしたのですが、昔出ていたようにカッシーニの空隙が上下にズレていて、よくみると全体的にゴーストのようなエコーが見えました。これはUSBケーブルが問題だったので同じ現象だとすると、ケーブルが劣化したか、湿度で接点あたりが不良を起こしたか、原因はわかりませんが、木星の映像にも影響が出ていそうです。
それでも正面を向いた大赤点から下(北)に赤い筋が見えており、赤班孔という白い点に変わる前兆でしょうか。
2021年7月17日 横浜市戸塚区
シーイング7/10、透明度4/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC+UV/IRcut(RGB)、ASI290MM(L)、ニコンEiC16=F33
キャプチャーソフト:FireCapture v2.6(Mac)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタックDrizzlex1.5、Lynkeos(Mac)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(最大エントロピー法、シャープ)、フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
(L)露出10msec、ゲイン350、5000枚>70%約3500枚、x2セットディローテーション
(RGB)露出10msec、ゲイン380、5000枚>70%約3500枚、x2セットディローテーション
2時17.0分(JST)
2時20.7分(JST)
望遠鏡を出した夕方、半月が綺麗でしたので月面を撮ってみました。惑星撮影より倍率は下げていますが1000枚程度のスタックで結構地形が写りました。