naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

木星2021年7月17日

梅雨が明けました。

今年の梅雨も異常な大雨で被害の出たところもありました。また上空の寒気が抜けず天候が不安定になってゲリラ豪雨が多発しました。

まだ不安定ということなので安定した夏空は期待できないと思いましたが、梅雨明け以降暑い日が続きます。久しぶりに天地望遠鏡を出しました。

シーイングが期待以上に良好で、モニター画像がほとんど揺らがないので横浜の観測史上最高かと思いましたが、出来上がった画像はそれほどでもなく残念でした。

湿度が高く夜露が激しいため補正板を何度もドライヤーで乾かさなくてはなりませんでした。

ショックだったのは土星の撮影をモノクロカメラでしたのですが、昔出ていたようにカッシーニの空隙が上下にズレていて、よくみると全体的にゴーストのようなエコーが見えました。これはUSBケーブルが問題だったので同じ現象だとすると、ケーブルが劣化したか、湿度で接点あたりが不良を起こしたか、原因はわかりませんが、木星の映像にも影響が出ていそうです。

それでも正面を向いた大赤点から下(北)に赤い筋が見えており、赤班孔という白い点に変わる前兆でしょうか。

 

2021年7月17日 横浜市戸塚区
シーイング7/10、透明度4/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC+UV/IRcut(RGB)、ASI290MM(L)、ニコンEiC16=F33

キャプチャーソフト:FireCapture v2.6(Mac

画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタックDrizzlex1.5、Lynkeos(Mac)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(最大エントロピー法、シャープ)、フォトショップMac)、色、トーン調整

木星

(L)露出10msec、ゲイン350、5000枚>70%約3500枚、x2セットディローテーション

(RGB)露出10msec、ゲイン380、5000枚>70%約3500枚、x2セットディローテーション

 

2時17.0分(JST

202107161707_0nmljup_zwoasi290mm_lapl4_a

2時20.7分(JST

202107161720_7nmrgbjup_zwoasi224mc_l4_ap

 

望遠鏡を出した夕方、半月が綺麗でしたので月面を撮ってみました。惑星撮影より倍率は下げていますが1000枚程度のスタックで結構地形が写りました。

202107161109_6r_lapl4_ap5l

202107161114_2l_lapl4_ap8l

202107161115_6r_lapl4_ap5l

202107161108_9r_lapl4_ap6l

202107161111_0r_lapl4_ap5l