望遠鏡を出したままにしておいたので、雲が多く横浜特有?の海風が強いのですが惑星撮影です。
前回、写りが悪かった原因をUSBケーブルに疑いをかけましたが、第一の要因は光軸のずれでした。炎天下にカバーをかけて出しておいたのが悪かったのか分かりませんが、恒星(二重星アルビレオなので綺麗でした)をピンボケにすると副鏡の影が一見して偏心しているのがわかり、徹底的に直しました。ああ、せっかくの好シーイングが残念なことをしました。
USBケーブルは、カメラ側にUSBハブを介していたので、それをパソコン直結にし代わりにSSDをハブにしました。転送速度が落ちたかもしれませんが画質の方が優先です。
さて、今回はシーイングも悪いので、新しい撮影方法を試しました。
ここ数年、カラーカメラによるRGB画像と、モノクロカメラによるL画像を合成する方法をとっていました。
今回の方法は3色分解としても知られているように、モノクロカメラにR,G,B フィルターを入れ替えて取り付け撮影するものです。この利点は各色フルピクセル解像度の画像が得られること、カラーカメラは各ピクセルの前に色フィルターがついており各色は1/2、1/4ピクセルになってしまうのです(尤も画素補完されていますが)。さらにカメラの切り替えはせず、フィルターを電動交換するので、撮影の自動化が望めます。
三色分解撮影を実現するためには色々苦労がありましたが、また別の機会にするとして、まずはやっと合成できた画像を出すことにします。まだまだ色が目で見たようにならないのですが、悪シーイングで望遠鏡もブレる中、まずますの写りになりました。しかしまだ土星の写りが不満で本来の解像度が得られていません。
2021年7月18-19日 横浜市戸塚区
シーイング3-6/10、透明度2-3/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34
キャプチャーソフト:FireCapture v2.6(Win)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタックDrizzlex1.5、Lynkeos(Mac)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(最大エントロピー法、シャープ、RGB合成)、フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
(RGB各)露出10msec、ゲイン380、5000枚>70%約3500枚、x2セットディローテーション
0時50.2分(JST)
23時56.2分(JST)