また沖縄から朝鮮半島に向けて台風が北上中です。一昨日、関東では好シーイングが期待できるので望遠鏡を準備していましたが、夕方から雲が広がってしまい半分諦めていたところ夜半には晴れてきたので雲を心配しながら撮影しました。湿度も高く蒸し暑い夜でした。
予想以上に好シーイングで、張り切って撮影しました。
しかし、光軸調整を再確認するには時間がないので前回調整のままで不安でした。撮影結果はL画像の写りがどうみても上下に流れていてなんとも残念でした。
2022年9月13日 横浜市戸塚区
シーイング8-6/10、透明度2/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34
キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)RGB合成、LRGB合成、フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
(RGB各)露出10msec、ゲイン380、約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション
(L)露出10msec、ゲイン320、約3000枚>70%約2100枚、x7セットディローテーション
23時36.2分(JST)
しかしRGBの画像はまとまっているので、原因が光軸ではなく、大気色分散補正プリズムが補正どころか悪化させている可能性が高いようです。この時間の木星は大気色分散の影響はほぼないのですが拡大率を合わせるために大気色分散補正プリズムを入れたままにして、無効にしているつもりでしたが。
好シーイングで失敗するとショックがでかいです。
そこで以下はRGB合成(L画像は無し)したものを載せておきます。
撮像数がLより少ないのですがシーイングのおかげでまあまあうまく纏まりました。このシーイングならばRGBだけで良さそうです。それでも大気色分散補正プリズムの悪影響があって本来の解像度は出ていないようですが。
(RGB各)露出10msec、ゲイン380、約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション
23時36.2分(JST)
この画像は上の撮影シーケンスに続けて撮影した画像も併せてディローテーションにかけてノイズ低減を狙ってみました。
(RGB各)露出10msec、ゲイン380、約3000枚>70%約2100枚、x4セットディローテーション
23時38.5分(JST)
途中雲が出てきてまた晴れましたが、シーイングは徐々に悪化していきました。
24時17.0分(JST)
25時02.5分(JST)
火星は今、早い速度で東に移動(順行)中で、遅い時間に昇ります。好シーイングを期待して撮影しました。この高度ですと大気色分散補正効果があります。
まだ視直径は小さいです。
火星
(GB各)露出10msec、ゲイン400、30秒約3000枚>70%約2100枚、x4セットディローテーション
(R)露出10msec、ゲイン330、30秒約3000枚>70%約2100枚、x4セットディローテーション
24時45.0分(JST)