naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

横浜金沢文庫、称名寺 2024年1月

(新年早々、地震、事故が相次ぎ起こりましたことに哀悼の意を表します)

 

今年もよろしくお願いします。

初詣は地元の日限山地蔵と実家近くの境木地蔵に行きました。日頃ほぼ誰もいないのですが多くの初詣客が並んでいました。

それで急に日本人に目覚めたわけではありませんが、今まで行ったことがなかった横浜の有名寺院、称名寺金沢文庫に行ってきました。

京浜急行金沢文庫駅です。ここから東に少し歩くと金沢文庫称名寺があります。

金沢文庫は、多くの日本史の教科書にも載っています。鎌倉時代の図書館のイメージですが、今ではこんな近代建築で県立博物館です。

ちなみに元々は「かねさわ」と読まれていて、江戸時代金沢藩が有名になって「かなざわ」の読みが定着したとか。

金沢文庫の東側にトンネルがあり、称名寺に通じています。

このトンネルの横に実際に中世の隧道があります。鎌倉時代、おそらくこの先に金沢文庫があったと推測され、称名寺にあった明治期再建の金沢文庫関東大震災で損傷したあと、昭和初期に現在の地に再建されたとのことです。今の建物は平成に建て替えられました。

称名寺境内の梅。今年は暖冬なので蕾も大きくなって、数輪咲いていました。

称名寺は金沢(かねさわ)北条氏の祖、北条実時鎌倉時代に開基。

金堂

正月飾りも

釈迦堂

 

金堂前にある浄土式庭園は古図(重要文化財称名寺絵図)や発掘調査の成果に基づいて、1987年(昭和62年)に復元整備されたものですが往時を思わせる美しいものです。

金沢文庫から入ったので、順番が逆ですが仁王門です。1818年(文政元年)創建。

立派な仁王像です。称名寺には運慶作の仏像があるそうですが、この仁王像は慶派である運慶ではなく1323年(元享3年)院派である院興らの作ということです。

参道横にある光明院。

中にある大威徳明王像は北条義時を模したものだそうですが、2007年(平成19年)に鎌倉時代の仏師・運慶の作と確認され、2008年(平成20年)に重要文化財に指定された、とのこと。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出てくる主人公、北条義時が運慶に自分の像を作らせるというのはこれにインスパイアされたのでしょうか。

像は高さ200mm程度の小さなもので破損が激しいそうです。義時の不人気を物語る気がします。

赤門。ここから先が境内です。

鎌倉などに比べると地味ですが、この地域は明治まで、金沢八景と呼ばれる有名観光地でした。横浜市民として初来訪はちと遅かったです。

 

おまけ。

金沢文庫駅前のすずらん通り商店街にある「小田薬局」。2階が喫茶店だそうですが休業日でした。(元オフコース小田和正の実家です)