naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

木星 2022年6月30日

梅雨明けとはいえ、6月のうちに猛暑日が日本のあちらこちらで起こるというのはどうなっているのでしょうか。

太平洋高気圧とチベット高気圧が日本上空で重なっているためだということですが、上空の気流も本来の真夏のシーイングと違って見えます。揺らぎが少ないようなのに、なんだか細かい模様が見にくくなっていて細かい渦が上空にあるのか?ただ写真にするとそれなりに模様が写ります。ぼやけた写りですが。

一方で、木星のそばの火星はスタックしても画像がまとまらず、撮影したものは没になりました。

そういうわけで木星だけです。画面の上に見える(南の)帯であるSEBの南縁が凸凹になっていて木星の気流もやや異常です。

2022年6月30日 横浜市戸塚区
シーイング3/10、透明度2/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34

キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)

画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、シャープ、RGB合成、LRGB合成、フォトショップMac)、色、トーン調整

木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、3000枚>50%約1500枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン360、3000枚>50%約1500枚、x5セットディローテーション

02時47.8分(JST

202206291747_8nmljup_lapl5_ap8rlrgb

03時28.0分(JST

202206291828_0nmrjup_lapl5_ap7rrgblrgb

火木土星 2022年6月28日

梅雨が明けてしまいました。星屋にとっては有難いのですが、6月というのにいきなり猛暑で先が思いやられます。

惑星が明け方の空に並んでいます。今シーズン初めての惑星撮影でした。

27日に準備をしていたのですが寝過ごしてしまい、この日になりました。半徹夜は辛いです。

アンタレスで光軸を合わせているとディフラクションリングが見えてシーイングは良く、土星はよく見えました。ただ東の空の木星はくにゃくにゃで、火星は雲もかかってさらにひどいものでした。ただ画像処理をするとその割には模様が写っているので自宅の屋根から上がっている低空の陽炎だったかもしれません。

2022年6月28日 横浜市戸塚区
シーイング4ー2/10、透明度3ー2/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34

キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)

画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、シャープ、RGB合成、LRGB合成、フォトショップMac)、色、トーン調整

土星

(RGB各)露出15msec、ゲイン400、3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出15msec、ゲイン360、3000枚>70%約2100枚、x5セットディローテーション

02時19.9分(JST

202206271719_9nmrsat_lapl5_ap1rrgblrgb

木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン360、3000枚>70%約2100枚、x5セットディローテーション

02時47.0分(JST

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火星

(GB各)露出10msec、ゲイン400、3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(R)露出10msec、ゲイン330、3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン300、3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

03時08.0分(JST

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木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、3000枚>30%約900枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン360、5000枚>30%約1500枚、x2セットディローテーション

03時18.7分(JST

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以前の記事で事前準備をしていましたが、狙っていたFireCaptureでオートガイドがMac版では機能せず(正確にはオートガイド動作をするとトラッキングがオフになってオンに復帰しない)、結局諦めてWinでのASCOM経由でのオートガイドにすることで機能しました。

しかも、今まで画像復元にはMacで動くLynkeosを使っていたのですが、新たにOSから設定し直したMacbookproでは不具合が多発してしまいうまく使えません。そこでWindows環境で定番アプリであるRegiStaxを使うことにしました。こうするとわざわざMacbookproでWindowsを動かしてほぼ全ての作業をWin環境で行なっていることになります。Mac環境でどこまでできるか頑張ってきたのですが厳しくなってきました。

相模国分寺跡訪問(2022年6月)

梅雨空ですが、海老名へ行ってみました。海老名は神奈川県の中央にある町です。小田急相模鉄道、JR相模線が乗り入れている交通の便の良いところです。この20年で駅周辺の開発が進んで、大きな駅前ができています。

小田急の橋上駅舎からは東西にペデストリアンデッキが広がっています。東口に出て、マルイなどが入る「ビナウォーク」へ。大きなショッピング街です。なお、西口には「ららぽーと」もあって多くの買い物客が訪れるそうです。

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ショッピング広場(海老名中央公園)にいきなり七重の塔があります。ここから徒歩10分ほどで今回の目的地、「相模国分寺跡」につきました。

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国分寺奈良時代に当時の聖武天皇が命じて日本中に建立させた仏教寺院です。経典を納める七重塔を建設しましたが、全てが失われています。ここ相模国分寺も8世紀半ば創建後100年のうちに火災、地震により失われています。

なんせ古代のことなので、相模国分寺が本当にここなのか議論もあったようですが、少なくとも8世紀の相模国分寺はこの地にあったことが発掘された瓦などからわかっています。一方、通常国分寺国府(古代国の行政府)近くに作られるのに、付近に国府の遺跡がないことから疑問視する声もあります。ちなみに国府津国府の港を指すことから、国府はその近く、平塚や大磯にあった、または移転したとする説もあります。

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今地上にある七重塔の礎石はレプリカで実物は地中に埋め戻されて保存されています。塔の高さは65mあったと見られ、一度再建した痕跡があるそうです。

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史跡として公園に整備されています。

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塔の礎石の目の前には海老名市立郷土資料館「海老名市温故館」があります。1921年(大正10年)に海老名小学校校庭に当時の校長が尽力して設置された「遺物陳列館」を母体として、今の建物は1918年(大正7年)に建てられた海老名村役場庁舎を保存したものです。
当日見学者は筆者一人だけで職員の方に詳しく案内いただき、その上、VRゴーグルで古代の国分寺を七重塔の上から眺めることもできました。

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相模国分寺の復元模型。回廊内に塔と金堂が並ぶ「法隆寺伽藍」形式は珍しい。

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海老名周辺は、奈良時代どころか、旧石器時代から、縄文、弥生、古墳時代の遺跡があり、古代から住民がいたことがわかっています。ここにはそういった展示もあります。これを見て想像すると、古代東北地方の縄文文化がこの相模にも影響しており、かなりの勢力があったはずで、そこにヤマト中央政権が仏教で支配をするために建てた国分寺に反発があったのではないでしょうか。

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現在の相模国分寺は南に200m程のところにあります。鎌倉時代にここに移ったらしく、鎌倉時代の梵鐘があります。

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小さな境内には六地蔵があり、紫陽花が咲いていました。

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相模鉄道海老名駅から帰りました。乗り換えたいずみ野線では9000系の”本革シート”に座りました。

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筆者は相模国分寺について伝承だけでなく100年前には発掘調査されて保存されてきたことを初めて知りました。全国初の国分寺跡の史跡であるそうで、もっと知られても良いところだと思った次第です。

鎌倉紫陽花スケッチ(2022年6月)

この日は予報より早く朝から雨が降り出しました。雨に濡れた紫陽花です。

北鎌倉明月院は朝から多くの人が押し寄せていました。

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混雑する明月院を離れ、亀ケ谷坂(かめがやつざか)切通しを抜けて扇ヶ谷へ。

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北条政子墓所がある寿福寺に立ち寄って鎌倉駅へ帰りました。

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生憎の雨でしたが、雨に濡れた紫陽花を愛でながら歩いた鎌倉散歩でした。

 

鎌倉散歩 江ノ電(2022年6月)

初夏の、梅雨の合間に、鎌倉散歩しました。

この日は午前中、初夏の青空が広がり、江ノ電を撮影しました。

まずは季節柄、紫陽花と江ノ電です。長谷駅近くの線路沿いに植えられている紫陽花がきれいに色づいていました。カメラを持って多くの人が撮影していました。

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始めは鎌倉駅です。江ノ電の一日乗車券「のりおりくん」を持ってスタートです。

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七里ヶ浜の「鎌倉高校前駅」では鎌倉高校生が降りて小走りに走って行きます。遅刻しないように。

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鎌倉側にはすっかり有名になった日坂の踏切があります。コロナのために外国人観光客がいないのでそれほど混んでいません。ここは車道の交差点には今も信号機はありません。海岸へは歩行者信号がついています。40年以上前、1979年の写真ではこの辺りはまだ整備されていません。

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藤沢方向に歩きました。江ノ島が見えます。

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路地を入って、海と江ノ電と紫陽花。

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腰越から海岸を離れます。

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腰越駅から腰越商店街を併用軌道となって通ります。1979年の写真も置いておきます。長い時間を経て変化している様です。

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この二店舗は変わらず頑張ってくれています。

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七里ヶ浜に戻りました。護岸を再整備して、砂浜も広がった様です。初夏の青空がきれいでした。

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江ノ電の前面車窓。鎌倉方面、極楽寺のトンネルを抜けると紫陽花のさく御霊神社前です。

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午後になると、腰越商店街の日当たりが西向きになり、藤沢方面の電車に日が当たる様になります。

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江ノ島駅方向へ向きを変えたところには江ノ電も中で有名な店があります。店には600形の実車があります。

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藤沢駅に到着。

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ウルトラマンを見たか

映画「シン・ウルトラマン」を見てきました。

その前に筆者はかつて、円谷プロウルトラマンシリーズにハマった一人です。受験生であった1978年の高校文化祭に「ウルトラマン」の影絵を上映しました。当時、ウルトラシリーズは一時休止の時期で、上映会では近所の小学生が詰めかけて大いに盛り上がったものです。筆者はこの企画のサブリーダーでしたが、脚本や原画を担当し仲間と受験勉強そっちのけで徹夜でやったのでした。影絵なので限界がありますが脚本は当時の社会情勢も入った壮大なものでした。

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それで、「シン・ウルトラマン」、面白かったです。

以前、「シン・ゴジラはゴジラ映画か」 、「特撮博物館」で語りましたが、この映画は筆者と同世代の庵野秀明が企画、脚本を作っていて、なんだか先述の高校時代の影絵上映を思い出してしまいました。もちろん似ているなんて大それたことを言うつもりはありませんが、この映画の雰囲気はシンゴジラ以上にウルトラマンが好きなマニアの波長を感じますね;)。

 

シン・ゴジラ」の後、庵野秀明に興味を持って、「エヴァンゲリオン」シリーズも見てみたのですが、こちらは正直、筆者の性には合わなくて、前半の面白さに対して後半は作者が力尽きた感が強く、さらに「シン・エヴァンゲリオン」は地球人類を滅亡させるひどい親子喧嘩に終わったのが残念でした。これはエヴァ庵野オリジナルなので庵野氏が好きにすれば良いのですが、一方、ゴジラはオリジナルが好きなファンがいるので、庵野秀明や監督の樋口真嗣も一人のファン仲間としてオリジナルを大事にした仕事をしたのではないでしょうか。

「シン・エヴァンゲリオン」を見た後なので「シン・ウルトラマン」が昨今のご時世から上映が延期になっていて、どんな内容なのか心配だったのですが、ウルトラマンの世界観を大切に発展させた映画になっていて楽しめました。

なんでも庵野氏は大阪芸大だったアマチュア時代、8mm映画で「帰ってきたウルトラマンダイコンフィルム)」を作成したそうで、今でこそ有名ですが、当時は一人のマニアに過ぎなかったはずです。それでもアニメで修行し結果を出して特撮に進出して夢を果たしているわけで、この歳になってわかるのは、ただ好きなだけではなく、会社を起こし、東宝や円谷に企画書を作成して承認され出資を受けて、初めて商業映画を撮れるわけで、それでもその仕事が好きなことでいられるのが大変なことだと思います。

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先日亡くなった、特撮映画が好きだった伯父がウルトラマンの前番組「ウルトラQ」を見せてくれたことが筆者の特撮好きの原点でした。ゴジラ朝鮮戦争、ウルトラはベトナム戦争の頃、そして今、シンウルトラということになります。

子供がまだ小さい頃、カミさんが留守になると子供とウルトラマンのビデオを見たりしていて、二人の子供も社会人になった今も一緒に映画を見てくれました。今回の映画が過去のウルトラマンのシーンを織り込んだものなのですが、ほとんど判った様です。

ウルトラマンはまだこれからも続いて行くでしょう。

横浜「下飯田」「ゆめが丘」駅(2022年5月29日)

横浜には結構田舎が残っています。そんな田舎の一つ、横浜市泉区下飯田町には駅が二つもあります。一つは横浜市営地下鉄ブルーライン(1号線)「下飯田」駅、相模鉄道いずみ野線「ゆめが丘」駅です。前者が1999年3月、後者が1999年8月立て続けに開業し、すでに20年以上経ちますがずっと駅周辺は放置状態でした。今年、周辺商業施設が着工していよいよ大きく変貌するところです。そんな下飯田町に行って来ました。

横浜市営地下鉄下飯田駅に到着。地上には平屋しかありません。

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2週間前に行った時には菜の花が満開でした。相模鉄道いずみ野線が見通せます。

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この日、梅雨入り前の五月晴れの暑い日でした。遠く富士山が見通せます。

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相模鉄道いずみ野線ゆめが丘駅は直線距離で250m程しか離れていません。

この駅は鉄骨をアーチ状に組み、アクリル屋根を付けた近未来的なデザインで、関東の駅百選認定駅です。

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駅東側には大きな土の山。工事が開始されているようです。

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駅周辺施設は何もありませんが、ゆめが丘駅です。

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高架の向こうには富士山が見えます。

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駅西側は駅前道路の工事が進んでいます。

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西側から見た駅です。上が今日の写真、下が2週間前です。工事が進んでいるのがわかります。

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駅北側の環状4号線の上に掛かる鉄橋は、在来鉄道で日本初のニールセン・ローゼ橋を採用しているそうです。

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ゆめが丘駅ホームに上がりました。富士山が見通せる眺めの良いホームです。

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近未来的なデザインです。しかしアーチ状の鉄骨に貼り付けた曲面アクリル板が白く曇ってしまって、ほとんど外されており風除けがありません。

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湘南台駅から一駅です。

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電車越しに富士山が見えます。

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先述のニールセン・ローゼ橋のアーチをくぐって横浜方向から下り電車が来ます。相模鉄道電車を撮影するには最も綺麗に撮れるところかもしれません。

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地下鉄下飯田駅方向を見てもこんな感じです。商業施設はこちら側にできる予定です。

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隣の湘南台駅から地下鉄に乗り換えて帰りました。

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筆者の地元も東戸塚駅ができてから18年がかりでやっと商業施設ができました。東戸塚も富士山がよく見えるところでしたがビルが立ち並んでからは見えなくなってしまいましたから、下飯田もそうなるかもしれません。できればこの景色も留めて欲しいものです。