下手なくせにまた作ってみました。
1.京浜急行1000形
1998.10. 追浜にて
実車の京急1000形は、1959(昭和34)年にデビューした。当時は外観は全く異なり、正面非貫通、「湘南電車」80系によく似た正面二枚窓であったが、都営浅草線との相互乗り入れで、地下鉄を走るため、現在のような貫通扉付き正面三枚窓に改造された。(地下鉄では火災の危険のため、不燃材の採用などと、避難用の正面貫通路が義務づけられる)
1000形は京急の標準形として、1978(昭和53)年まで製造され続け、一時は京急の車両のほとんどを占めていたが、近年は廃車が続き、風前の灯火である。ついに先頃、新1000形の新車製造計画が発表になり、全廃が決まった。しかし、先の阪神5201形のシリーズが同年デビューで、1977年から廃車されていき、電機子チョッパ車が導入されていったのに比べると、京急は保守的に見える。しかし1980年までの関東の私鉄は大なり小なりそのようなもので、増備車ばかりで、新技術導入も遅れていたが、それ以降はむしろ関西私鉄より関東私鉄の方が革新が進んだ。
実家からは少し離れたところを走っているため、地元ながら馴染みがなかったのですが、関東私鉄では速度重視の走りで関西的だったのが好みでした。最近はかみさんの実家や兄弟の家が京急沿線ということもあり、子供などは阪神よりなじみが深い。今回、京急を作ろうと思ったのも、子供やかみさんが「どうせ電車を作るなら京急を」という声にこたえて?でありました。
2.京急のキット
京急は関東私鉄の中ではスピードで目立つ存在で、鉄道模型の需要も多いのか、以前から模型化がされている。関水金属が800形を1980年頃に模型化しているし、グリーンマックスも旧600形、1000形を早くからキットにしている。新600形など最近の車両もキットになるのが早い。
そんな中から選ぶとしたら、やはり京急の顔であった1000形になるのは、当然だろう。
で、こんなふうに出来ました。
18mの車体長、片開き扉、何より赤に白帯の目立つ色。これが京浜急行だ。
当時の私鉄電車の顔はどことなく似ているが、おでこに一つのヘッドライトと大きな車種、行き先表字幕、下部に強化部材というのが特徴。
まるいおでこと、中間車貫通路が幅広なのも特徴。
阪神で難しかった、塗り分けがきれいに出来たでしょう。
で、製作キットを見るとこうなっています。
さすが人気車両だけあってグリーンマックスのきれいな化粧箱。
で、ふたを開けると・・・。
あれ?
これは塗装済みキットでした。;)
売れ筋商品だとこういう手の込んだキット(変な言い方だ)もある。これなら、小さなパーツ以外は塗装済みなのできれいに組める、というわけ。
それでも、組立に削って現品合わせが必要な部分とか、小さく細い部品の取り付けがあったりと、プラモデルに比べると小学生には難しい。マニアにはそれくらいがちょうどいいのか?また、今回は、塗料の勉強になった。タミヤのプラ塗料のスプレー缶のはラッカー系で、瓶のはアクリル系で、他にエナメル系があり、グンゼのはラッカー系。グリーンマックスの鉄道用は瓶も缶もラッカー系であること。アクリル系はラッカー系を溶かすので、上塗りには使いにくいこと。そういうときはエナメル系が良いこと(実行はしなかったが)などが分かった。
組立に関しては、メーカーのホームページや、個人のホームページに手順、こつを解説したものが多数あって参考になりました。同時にとても作例のようには組めないことも。でも、次にやるときはもっと巧く出来そうだな。;)<をいをい、まだやるのか?自分
2001年9月23日