naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

NikonD200

今日はカメラについて。
デジ一をNikonD200にして1年たちます。前使っていたフジS2proも手元に残していますから、気に入った方を使えば良いのですが、いまではD200ばかり使っています。

20070623145724

その主な理由は、カメラ部の性能にあります。といってももとはニコンのカメラ同士ですが、S2proはNikonF80という中級機がベース、かたやD200D2Hという高級機がベースです。シャッターのタイムラグをはじめ、レリーズ感や操作感などが格段に良いです。またデジタル部のレスポンスも速く、連写性能が、秒間のコマ数だけでなく、連続撮影枚数(レリーズしたままで何コマ撮れるか)が違うので、運動会などに威力を発揮します。

ところで、カメラは撮った写真の質が問題です。フジの画質は定評があって、なかなか良かったので、ニコンがどの程度か心配?(雑誌の評価なんか見るとキヤノンばかりで;)だったのですが。
一年間使った中で、そこらあたりを分析してみましょう。

まず日中の写真から見てみましょう。
作例はいつもの;)阪神電車です。
まずD200
H20070505150930

つぎにS2pro。
H20050429170608

使ったレンズは同じニッコール80-200/2.8Dです。撮った日時は季節は同じですが違っていて、S2proのほうは夕方なので赤みがでています。まあそこは差し引いても比較できるところはあります。
まず、全体の雰囲気ですが、D200がすっきり、あっさり、S2proがこってりという感じでしょうか。実物に近いニコン、写真の見栄えのするフジという傾向が出ています。

この写真のディテールを見てみます。
まずD200
Hs20070505150930

S2pro。

Hs20050429170608

この二枚は「等倍」にしたもので、大きさが違うのはD200が1000万画素、S2proが600万画素(内部処理で1200万画素になるのですが、実際のCCD画素数にして撮影しました)だからです。
質感はD200のほうがあります。
また、シャープネスはD200のほうが上です。普通、解像度が高いほうがボケて見えるものですが、カメラ内部での輪郭強調の違いでしょうか。雑誌などではD200jpeg画像(この画像のこと)はぼけぼけだという風評が強いのですが。
さらにはAF性能の差も出ていると思われます。同じニコンのAFですが、ベース機の性能差です。

次の画像は、車体の下の影の部分を等倍表示して、極端にレベルを上げたものです。
D200

Hn20070505150930

S2pro。

Hn20050429170608

影の部分は光量が少ないので、ノイズの出やすいところです。さらに、長時間露光や高感度のようなノイズ処理のできる条件ではないので、もろに撮像素子、回路のノイズが見えてきます。
見て分かるように、ともにノイズが出ていますが、S2proのほうに多くの、カラーノイズが見られます。この結果は意外でした。一般にはフジは低ノイズという評判なのですが、ニコンの技術があがったのでしょう。

雑誌などのテストではこの評価はしていません。もっと極端な例ばかりです。しかし、通常撮影のときの画質が高いことはもっと評価されるべきです。なぜならそういう写真を撮ることが最も多いからです。シャドー部は真っ黒になるからどうでもよい、という向きもあるでしょう。しかし、明るいところの白とびと同じように、ラチチュードの中でぎりぎりまでトーンを維持するという写真が、良い写真とされるのです。
雑誌では白とびのしにくいキヤノンは評価されていますが、黒つぶれしにくいニコンの評価は聞きません。何故でしょう。

次は、アンチニコンおまちかねの;)、高感度ノイズです。これはD200のみです。

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右側の枠内を等倍にしたものを見てみましょう。

Hi20061216165140


Hi20061216165148


Hi20061216165218


Hi20061216165225


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こんなかんじです。
うーん、ISO400までですかね。ただピクセル等倍での話なので、プリントすれば800でも良いでしょう。
正直言ってこの高感度性能はキヤノンがだんとつに良すぎます。フィルム時代を考えれば、1600なんて粒子がざらざらですごいものでしたからね。それでも室内競技のスポーツカメラマンなどは使っていた訳です。
だからニコンのこの性能でも問題が無かったはず、なのですが、キヤノンのEOS1Dが良かったんですね。どうせなら画質が良い方が良い、まして決定的瞬間の写真であればなおさら、というわけで室内競技場ではキヤノン一色です。

筆者は天体写真も撮りたいので、そのときにはS2proの出番です。ここには示しませんでしたが、長時間露光時の熱ノイズというものもありまして、これはフジが優秀なのです。キヤノンはこちらの性能も良くなってきまして、うらやましくなることもあります。
一方のニコンは下位機種にあたる新製品でだんだん良くなっていますから、次の新製品に期待です。


NikonD200は製品サイクルの短いデジタルカメラにおいて、まだまだ人気のある製品です。通常撮影でのその高性能、高画質ぶりは、こうして検証してみると大変なものだと思います。あとは、フジのフィルムライクなこってりした色とキヤノンの低ノイズが備われば、言うことはありません。て、そういう新製品が出たらまた買っちゃうかもなー。やばいな。