川越小江戸、小旅行
先週の話ですが、思い立って川越に行ってきました。
家内とは何度か行こうと言っていたのですが、先日、長女が行ってきて「時の鐘」が工事中と聞いていたのでやめていました。
せっかくの連休なので、当初箱根に行こうとしたのですが、どうにも今年は天候に恵まれない秋で、それならば多少悪天候でも楽しめそうな川越にしました。
川越は初めて訪れるのですが、夏に行った千葉の佐原と、栃木市を関東の「小江戸」としてアピールされています。
筆者の住む横浜からは遠いと思っていましたが、副都心線の開通で東急東横線が直通で川越まで行くようになりましたので、今回初めてそれに乗って行きました。東武東上線の川越市駅で降り、歩けばすぐに蔵の町並みです。
天気はあいにく曇り空でしたが、前日までの雨は上がって歩くには好都合でした。
写真は、曇り空はなかなか作画しにくいのですが、雲の流れを強調したHDRをしたくなります。
中央通りの左右に蔵造りの町家が並んでいます。
HDRは、絵画的で写真ではないという方もいますが、逆に曇り空が白く飛んでいる写真も写真ではないと思います。筆者の見た光景はこの感じで、重厚な蔵屋敷です。
「時の鐘」も工事が進んで、足場が取れて鐘が見えました。ピカピカの銅板もいずれ緑青の色になるのでしょう。
同じ形の蔵なのは、明治の大火から再建するときに焼け残った丈夫な蔵を模したとか。
こちらの和菓子屋「亀屋」は天明3年創業で、明治初期の写真も残っています。奥に煉瓦造りの工場があって徐々に発展増築したことが分かる作りでした。
大正昭和初期の近代建築とのコントラストも面白い。
だんだんHDRが過剰になって、「心象写真」のようになってきます。
なんだかもう川越でなくても良い写真ですが、筆者が学生だった1980年頃はこんな雰囲気の白黒写真が多かったのです。流行っていた当時、筆者は嫌いだったのですが、今はなぜか気持ちに合っているようです。今の人には逆に新鮮に感じるかもしれません?
最後に、「Nik Collection」を紹介します。
フォトショップのプラグインソフトで、以前は結構高額でしたが、NikがGoogleに吸収されて、最近無料ダウンロードできるようになりました。
HDRのプリセットがたくさん入っていて楽に処理できます。
また、「Viveza」は、旧バージョンのニコンキャプチャー2が備えていた「U-point」が使え、部分補正をマスク作成なしにできるので、筆者のようにそれに慣れていた人にもお薦めです。