土星2017年7月7日8日
7月7日は七夕。例年だとだいたい梅雨空だが、この日は晴だった。
まだ薄暮の頃から木星が綺麗だったが、こちらは後述のごとくシュミカセと格闘中。
光軸合わせをしているうちに薄雲が広がってしまったが、月のそばに昇ってきた土星を撮影。
土星は輪が綺麗な惑星だが、輪の構造を綺麗に写すのに苦労する。
幸いこの日のシーイングはこの地では上々。カッシーニの空隙がよく見えた。
土星
2017年7月7日
シーイング5/10、透明度2/5
24時29分11秒(JST)
同じ画像だが、レジスタックスでわざと軟調に処理。
本体に近い方に薄い輪が見える。輪の外からA,B、C環と名付けられており、この薄い輪はC環。はっきり写せたのは初めて。
レジスタックスにて処理
翌日も暑い1日だった。晴天が続いたので、この日も期待したがメラメラと立ち上る陽炎のような気流。
もしかしたらエアコンの室外機から立ち上っているのか?
2017年7月8日
シーイング2/10、透明度1/5
21時58分18秒(JST)
ところで7月7日の土星は、早い時間の方がよく見えた。
シーイング6/10、透明度2/5
23時07分00秒(JST)
この画像がこの日のベストだと思って、画像処理していたが問題が出てしまった。
上の二枚の写真は少し後加工している。
通常の処理をした写真がこちら。
その三色分解、赤。
緑
青
このように特に青のカッシーニの空隙が二重になってしまっている。
昨年もこの問題に苦労していたが、クレイフォード接眼部のガタをとることで解決したつもりだった。
これが光軸の関係かどうか確かめるためにカメラだけ回転させてみた。
赤
緑
青
このように、明らかにカメラの上下方向にずれが生じている。
このことから、カメラ側に問題があることがはっきりした。
考えてみるとこの減少が顕著になったのは、撮影動画フォーマットをser.にしてRAWにしてからだった。
RAWはCMOSセンサーの出力をそのまま取り出しているのでベイヤー配列のRGBがディベイヤーされずにバラバラに出てきている。
そこに地平に近い惑星像は大気の色ずれが起きているので、オートスタッカーによりスタックする際にB画像のインターレースの同期がうまくいっていないのではないか。
さらにカメラをつなぐUSBケーブルが安物なので周囲のノイズを受けて接続がしょっちゅう切れるのもきになるところ。