naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

28cmシュミカセ経緯台

今日は久しぶりに晴れた、と言うことが多くなりましたが、ので望遠鏡を出して秋の月を見ました。

 

だいぶ前に、ユーハン工業製の「T-MOUNT」を中古で購入していました。
これは経緯台ですが、重量のあるセレストロンC11も搭載可能という触れ込みだったので、赤道儀を出すまでもない気楽な星見用に使うつもりでいました。
本当はエンコーダー付きの「T-REX」を買ったつもりだったのに購入時に注意不足でエンコーダー無しの「T-MOUNT」になってしまいましたが、現在共に製造休止中で、購入しておいてよかったです。

 

三脚が付属していなかったので、手持ちのビクセン互換の三脚に載せたところ、C11を載せると三脚そのものが歪んでしまってダメだったので、本来のビクセン三脚を中古で探していました。

 

そこにニコンの測量機用三脚「BMC2」が入手できたので、これに載せるためのアダプタを設計して業者に加工してもらいました。
測量機用三脚は特にねじり剛性が高く、精密測定のために安定しています。しかし、用途上、不整地の土に強く突き刺して使うものなので開きどめが無いのが天体望遠鏡用途には不向きでした。

 

そこで、ホームセンターで50kg耐荷重の鉄製チェーン、3mと、それを止めることのできる「リングキャッチャー」を購入、開きどめを作って見たら大変安定したので、早く使って見たかったのですがここのところ夜になると曇る週末が続き、やっと今日使って見ることができたのです。

 

 

外観はこんな感じ。
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測量機三脚のオレンジ色がセレストロンのオレンジに合っています。
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取り付けたチェーンはこんな感じで、三脚にあるベルト通し(三箇所)を利用しています。
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望遠鏡取り付けサドルは当初ビクセン互換幅狭アリガタなので、幅広互換の物に交換しました。
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実際に使った感じは、鏡筒搭載時に転倒しないように気をつける必要がありますが、使用時は、三脚も広がっているので安定しており振動もありませんでした。ただし、三脚を十分広げていないとC11のような大口径鏡筒の重心位置が三脚の外に出てしまうので転倒します。そのためにも測量機用三脚でよかったです。通常の天体望遠鏡用三脚は開き留めの位置が決まっているので、十分に脚を伸ばすなど注意してください。

 

C11のような大口径シュミカセはもともとフォーク式経緯台に載っているのですが、鏡筒と架台の合計重量が30kgにもなるので三脚に乗せることも難儀します。
それが高剛性経緯台である「T-MOUNT」のおかげで気軽な観望用途にも使えることになったので、シュミカセの使い道が広がります。