毎年行われている”胎内星まつり”は、この数年はコロナ禍でオンライン中継で開催でしたが、久しぶりにリアル開催ということで賑わっていました。
しかし、今年の新潟はフェーン現象もあって連日猛暑日で暑い!!
夏雲が広がっています。
筆者は、2006年から出張で行っており、特に2009年から数年はブースでの説明員で立っていました。今回、定年退職して初めて一般客として楽しむことができました。
数人いる知り合いに退職の挨拶も兼ねてと思いましたが、メンバーも変わっていて昔の知り合いがほぼいませんでした。
天体望遠鏡各社のブーステントが立つ中、「星の村天文台」のテントは化石販売。
星の村天文台の台長である大野裕明氏が自ら店頭に立っておられました。
大野裕明氏は、古くからの天文ファンには有名な方です。昨年亡くなられたアマチュア天文写真家、イラストレーターの藤井旭氏に師事して、天文ガイド誌などにも執筆されていました。
近年では天体望遠鏡メーカービクセンのアドバイザーをされて、筆者も望遠鏡工業会の縁で仕事上お話しさせていただきました。
今回、大野先生にも退職のご挨拶をするのが目的の一つでしたが、本当の目的はもう一つ。
1979年に購入した大野氏の著書です。
写真に撮るのが難しかった星雲星団のスケッチを一冊にまとめた本です。藤井旭氏の星雲星団ガイドブックが写真を主に使っているのに対し、スケッチを多用した本書は貧乏学生アマチュアにとって敷居が低く親近感の湧くもので、大変参考になりました。
著者近影。
胎内星まつりは主催者の沼澤茂美氏が、1984年、それまで行われてきた日本初のアマチュア天文ファンのイベント「星空への招待」が終了したのを惜しんで開始された経緯があります。
「星空への招待」は藤井旭氏などが開設した白河天文台の台長犬「チロ」と仲間を主体にした1975年から始まった日本初のアマチュア天文家イベントでした。
筆者は大学生だった1980年8月、福島県の浄土平で行われていた「星空への招待」に友人の車で連れて行ってもらいました。
司会を務められた大野裕明氏。
多くの車が集まった駐車場で行われました。
白河天文台台長「チロ」と仲間。
筆者が持っていった自作天体望遠鏡。水道管の鏡筒、缶のファインダー。
この時「天文ガイド賞」をもらったのが光学業界に入るきっかけでもありました。
純粋にファンとして、藤井旭氏の「星雲星団ガイドブック」にサインをいただきました。
同時に買ったばかりの大野裕明氏「星雲星団案内」にもサインをいただきました。1980年8月7日のことでした。
今回、大野裕明氏にお会いして、同じ本の裏表紙にサインをいただきました。43年ぶりのサインです。星の狩人の肩書きは変わらず。
筆者としても、仕事を離れて初めての天文イベントを楽しむことができました。
しかし暑かった。夏バテに加えて新潟で新型コロナをもらってきてしまい、1週間たってようやく落ち着いてきました。。